2011年 11月 21日
美しい11月のご報告②お茶会様々 |
10日は善隣館茶会、11日と18日は、プライベートなお仲間のお集まりへの出前茶会、それから13日は矢巾ゆりかごさん主催の託児のあるお茶の会。
朝、茶会の会場まで車を運転しながら見る景色が、いつもとても清んでいました。
善隣館茶会への車内、朝の光を見ながらふっと、「しゃおしゃんのお茶の会は、決して毎回違うお茶ではなく、2、3月かに一度は同じお茶をお出ししているな~。」と思い始めました。お茶の会では、私が好きなお茶を淹れていますので、しゃおしゃんで販売しているお茶が中心になるし、種類は少ないのです。
しかし次の瞬間、なぜだかとてもはっきりと思ったのです。「2か月前に飲んだ黒プーアールと今日飲む黒プーアールは違うのだ。2か月の時間が、黒プーアール自体も少しずつ変えている。飲む場も、季節が違う、温度が湿度が違う、お茶の組み合わせが違う、お茶請けが違う。集まるメンバーが違う。同じだったとしても、それぞれの心持ちや状況がきっと違う。・・・ということは、やっぱり今日の黒プーアールは、今までのどの黒プーアールとも違うんだ。こんな場を毎回共有してくださる方々がいるというのは、なんて幸せなことなのだろう。」と。
毎月集まってくださる、およそ30名の皆様。初めての方、久々参加の方も含めて、このようなお茶の時間を共有する「仲間」がいてくださること。なんてありがたいことでしょう。
その気づきは私の心を満たしていきました。
一期一会、ということは、古くから言われてきたことであり、私自身も何度も口にしてきたことですが、このように強烈に実感しているというそのこと自体、幸福そのものなのだと思いました。
ありふれた道のりの、ありふれた瞬間ですが、忘れられない瞬間でした。
18日の出前茶会へは、岩手山のふもとの「春子谷地」を通っていきました。澄み切った青空に、小岩井の一本桜や牧草畑が映えています。そして雪を頂く見事な岩手山です。
カーブを曲がるたび、美しい景色が出現しました。それは美しい山、美しい景色が次々に生まれてくるようでした。
またふっと思いました。この景色は、今朝生まれた景色なんだ。新しい私が見ることによって生まれる新しい景色。そのかけがえなさが、ぐわーっと迫ってきました。
そんな気持ちでお茶を淹れられる嬉しさに支えられている11月です。
by xiaoxiangtea
| 2011-11-21 15:25