2010年 01月 08日
凍み雪しんこ |
冷えて凍った雪の上には、いくつものダイヤモンドが散らばっています。
昨日、買い物をするために、近くのお店まで30分の道のりを歩いて行きました。
途中、人家の見えない、森や牧草地のところを通りますと、雪原にいくつもの足跡が残っています。
タヌキだろうか狐だろうか、それともテンだろうか。
時折、バタバタッと野鳥の羽ばたく音か、木の枝に積もった雪がドサっと落ちる音以外、物音のしない真っ白の世界に、
森に続く足跡や、なぜか輪を描いている足跡が残っているのを見つけたら、
きっと誰の心の中にも物語が浮かんでくるでしょう。
宮沢賢治さんの「雪渡り」。冷えて堅くなった雪原を歩いて、森の中で行われる狐の幻燈会に行く四郎とかん子のお話も、こんな風景の中から生まれたのだろうと、とってもよくわかる気がします。
「青白い」色の美しさを感じるのもこの季節。天気のよい日、厚く降り積もった雪をかいている時、雪の層の隙間から見えるのは、これ以上清らかな色はないと思うような、青白い光です。
だから冬は好きです。
by xiaoxiangtea
| 2010-01-08 09:28