2008年 12月 09日
明後日は善隣館茶会です! |
鍬で地面を少しずつ掘り進めるように、冬将軍も行きつ戻りつ、少しずつ冬を掘り進めていくようです。
皆様お元気でお過ごしですか?
あさって12月11日(木)は、今年最後の、善隣館茶会です。
以前ご紹介したように、今回は、とにかく「おいしいお茶とお菓子で、一年のお疲れを癒し、お年越しに向けての元気をつける」会にしたいと思っております。
お菓子は、前回に引き続き、スミレノさんから。今度は生クリームのロールケーキを。
お茶は、ケーキにあわせて、日本の紅茶を。それから、久しぶりに、宋さんが15年くらい前に作った台湾の野生の烏龍茶をじっくりと淹れたいと思います。
お席に限りがあります。(残りわずかだと思います)
お申し込みは善隣館(019-654-1988)までお願いします。
さて、12月5日(金)は、盛岡市内の「サンライフ盛岡」にて、「お茶を楽しむ/お茶を感じる」を開催しました。この会は、「女性と子供のための鍼灸治療Tomato」 の齋藤 由美さんの行っている講座「サラサラリンパ経絡体操」の中の企画として、お招きいただいたものです。
1時間半の時間をいただき、三種類のお茶を召し上がっていただきながら、お茶のお話をいたしました。
終わってから、お客様に「お茶の講座というので、淹れ方とか、種類などのお話かと思っていましたが、思いもよらなかったお話で、新しい世界が開けました!」というようなご感想をいただき、それがとても嬉しかったです。
「お茶を感じる」という内容は、長年行ってきて、最近一つの形が出来てきたものです。
私のお茶の会は、なんといってご紹介したらよいか難しいので、便宜「中国茶の講座」としてご紹介しています。
が、まず初めにお出しするのは、「気仙茶の烏龍茶」。
日本のお茶、岩手のお茶をお出しし、
*日本でも岩手でもこのような味わいのお茶が出来ること、
*一枚のお茶葉が、緑茶や烏龍茶や紅茶やら、様々な味わいのお茶になりうること、
そして、
*中国茶、日本茶、紅茶・・・、いろいろな名前や味わいがあるけれど、大本はお茶の木であること。名前でなく、味や形のバリエーションだけでなく、お茶の木を感じてみませんか?
と改めてお話します。
そして、このお茶を作った畑の写真をお見せし、どんな環境か、どうやって作ったかをお話し(緑茶や紅茶のご家庭での作り方も交えながら)、
それから、このお茶の木を育ててきたご家族や地域のお話、お茶の木にまつわる家々の物語をお話します。
すると、口にしたお茶が、気仙の、あの畑の木のお茶なんだ、と少し実感していただけるような気がします。岩手で岩手のお茶を使うからこそ、近しく実感しやすいように思います。
それから、雲南のお茶をご紹介します。
お茶を召し上がっていただきながら、お茶を作る時に撮った茶樹の写真もお見せします。
口にするこのお茶は、写真で見るこの木の葉であったこと、この葉を育むものはその土地の土、水、空気など、環境であることをお話します。
つまり、お茶を飲むことは、お茶の木の育った環境に出会うことであることをお話します。
そして、改めて、出会いを注意深く感じていただきます。
香りだけでなく、味だけでなく、体全体で感じていただきます。
畑に立って感じるものを、その場に行かなくても、お茶を飲むことで、体の中から感じていただきたいと思います。
本当に感じることができるものなのか、なぜ感じられるのか、断言はできませんが、
ひととき、感じてみようとすることは、何か意味あることのように思っています。
ここまでが、「お茶を感じる」のうち、「お茶の木を体で感じる」の部分です。
ご紹介するお茶を、どんな環境で、どうやって作ったかを、自分の身で、あるいは師匠の実践を通して知っているからこそ、お話できることだと思っています。
そして、このことは、全ての食べ物や飲み物が同じことだと思います。
お茶や野菜づくりで土や木と触れ、焙煎でお茶の質に触れ、口にして体で感じることを繰り返して思うことです。
「お茶を感じる」には、もう一つ別な側面もあるのですが、それはまた別な機会にご紹介しましょう。
では、またまた熱く長くなりましたが、このへんで。
皆様、風邪など召されませぬよう。
(写真は、雫石での夕焼け。この頃は空気が清んで空がきれいです。)
by xiaoxiangtea
| 2008-12-09 12:02