2008年 09月 24日
お茶×生活 |
盛岡では、朝晩だいぶ冷えてきました。今朝も、ひゅう、と窓から吹き込む風の冷たさに、しみじみと「ホントに秋だなあ」と物寂しさが迫ってきました。
とはいえ、秋はきれいだしおいしい!雲の形も様々だし、畑の雑草たちも花盛りだし、春に植えた様々の収穫で、食卓もにぎやかです。
そうそう、材木町のしゃおしゃんのベランダに植えていた草木たちを、やっと先日、預かっていただいていた造園家の方から引き取って、工房の周りにちょこっと植えました。(ベランダ中植えていた草木も、広い敷地にはほんの一角)。草木たちは、思い切り根を伸ばせそうだ!となんだか気持ちよさそうに見えます。(気のせいかな。しっかり活着してくれればいいのですが)
気仙でいただいてきて植えた茶の種や、室内に置いていた茶の木も、元気に育っています。
ところで、材木町しゃおしゃんを閉めて、私のお茶生活は、だいぶ変わりました。
材木町で、一日中、鉄瓶の沸く横に座って、茶壷や茶海をしつらえたテーブルで、聞香杯と茶杯で、お客様と一緒に(たまには一人で)お茶を飲む、という生活は、お茶好き人間にとっては、ホントに贅沢な生活でした・・・。
今はそんなことはできません。農作業したり、大工仕事したり、お茶詰めや事務作業をしたり。
でも、お客様は、こういう「生活」の中でお茶を飲んでくださっているんだな、ということが、やっと自分の身でわかってきたように思うのです。
思えば、お茶の修業を始めてから今まで、いつでも、聞香杯と茶杯やお茶セットが用意されているような場所にいましたから、日常生活のお茶、という感覚から、少し離れてしまっていたなあ、と思います。
今の私のお茶のメインは、作業の合間に気軽に飲める水筒茶。
それから、余裕のある時や、お客様の時には、七輪に炭を熾して大きな茶壷とお茶碗でたっぷり淹れるお茶。
そして、お茶に向き合いたい時には、聞香杯と茶杯でじっくり飲むお茶です。
これから、今まで以上に、「生活の中で楽しむお茶」をご紹介していきたいと思います。
で、今、水筒の中には、「岩しみず」が入っています。500ccに一つまみの茶葉をいれ、熱湯を注ぎ、空になってまたお代わりのお湯を注いだ「二煎目」です。発売した頃より、ずっと味わいのバランスがよくなり、よい渋みを伴い、甘くおいしくなっています。飲むと目や鼻がすっきりして体が温まるような力を感じるお茶です。
お客様の時のお茶は、雲南黒プーアール。たっぷり淹れて、何煎も飲めるお茶は、打ち合わせなどの会話もますますスムーズにしてくれるように思います。
お茶に向き合いたい時のマイブームは、千年古茶紅茶(1990年代)。濃く淹れて、口の中で転がすようにして飲むと、柔らかい口どけに、ウィスキーでも飲んでいるような感じになります。古木、紅茶、10年ほどの歳月が作り出した味わいには、言葉がありません。
よかったら、召し上がってみてください。
岩しみず(2007秋仕上げ/愛媛県/無農薬無施肥/釜炒り番茶)
1袋(30g入り) 780円
雲南黒プーアール(2004冬摘み/雲南省/無農薬有機肥料/熟成プーアール)
1袋(20g入り) 900円 1袋(50g入り) 2,250円
千年古茶紅茶(1990年代製/雲南省/古木/無農薬無施肥/散茶紅茶)
1セット (3g×3パック) 1,000円
by xiaoxiangtea
| 2008-09-24 10:17