2017年 06月 17日
りくカフェで2週連続の気仙茶講座をしました! |
6月は二週続けて、陸前高田のりくカフェ主催の健康講座「スマートクラブ」にて、気仙茶の講座を開催しました。
1週目は、スタッフから熱望?されていた「紅茶づくり」。1時間の講座の中で、紅茶づくり、の、せめて片鱗でも楽しんでいただくには・・・と考えた結果、前日に有志の皆さんと茶摘みをして、一晩置いて、翌日11時からの講座で参加者の皆さんに揉み揉みしてもらい、後は私が持ち帰って仕上げてくる、という段取りで実現しました。
終わってみると、いや~本当にやってよかった!声掛けしてくださったりくカフェさんに感謝感謝です。
まずは前日の茶摘み。皆さん陸前高田にお住まいですが「初めて!」という方々ばかり。お天気のよい夕方に、茶の木の周りで「お茶の歌を歌おう!」と、八十八夜、それから、チャが付けばなんでもいいんだ~、と、おもちゃのチャチャチャ、をうたったりしながら、ワハハ、アハハ、と、楽しいお茶摘みとなりました。
そして当日。皆さん心なしか集合が早い!お話もそこそこに、広げた茶葉を集めて、3グループぐらいにわけて、みんなで揉むことにしました。
すると、グループごとに揉み具合が違ってきて、茶葉の香りも違いが出てきました。「お、こっちの方が甘い!」「こっちはまだ青っぽいね」「こっちのグループはさすが力がありますね~」ワイワイガヤガヤ、笑い声が絶えません。
テーブルの上の茶葉に群がる!?女性陣の姿は、もはや、バーゲンのワゴンセールの様相・・・(笑)
「手がすべすべ~」「いい香りになってる~」と、どの方のお顔もはち切れるような笑顔です。
「皆さん、大丈夫ですか?力入り過ぎて、疲れて倒れないでくださいよ!」と私が言えば、りくカフェスタッフは「大丈夫。隣は病院(りくカフェの運営スタッフでもある、鵜浦医院さん♪)だから、倒れてもおぶっていくからね~」またみんなで爆笑。
進みの遅めのグループを集中的に揉んでから、全て合わせて仕上げの揉み揉み。
そんな風に楽しく、45分くらい揉んでもらい、終了。
その後、りくカフェのおいしいランチをいただき、ゆっくりと車で雫石まで戻り、夜に焙煎機を活用して乾燥させました。
2週目の講座は、出来上がった紅茶を飲みながら、気仙茶のお話をする、という内容です。今回も、皆さん、集合前に続々といらっしゃいました。「どんな味になったか、楽しみにしてきました!!」と口ぐちにおっしゃっています。
講座が始まり、すぐに、出来上がった紅茶を淹れて飲んでもらいました。
「ホントに紅茶ですね~」「甘みがあって、売ってるのより、美味しい!!」「紅茶が苦手だけど、このお茶は好き!!」と、皆さん、満面の笑みです。
じゃあ、作り方を、前回お休みの方に教えてあげてください、と言うと、
「こうやって揉んでね・・・」
「摘むときはこうやってね・・・」
と口々に教えてくださいました。
「揉んだ後はどうなったんですか?」とご質問を受けて、私から、その後の工程のお話を。今回は、八戸のてぃーらんぷさんから教えていただいた、発酵に洗いカゴを使うやり方を応用しました。乾燥は、フライパンで弱火、とか、フライパン+自然乾燥、とか、いろいろな方法を提案しました。
発酵、を、高田から雫石までの帰路を利用したので、結局7時間も発酵時間をとってしまい、渋みのない、ぺったりした甘みの紅茶になっちゃいましたが、それでも、身近なお茶の木から、こんな「紅茶」ができるんだ!それもとってもおいしいんだ!ということが、皆さんの嬉しい驚きになってくれて、とてもやってよかったなあと思いました。
お茶を飲みながら、「家でも昔、『ばばちゃん』がお茶を炉で揉んで作ってたっけなあ。私の小さい頃」「家でもやってたよ」というお話が次々出るのも、陸前高田のお茶っこ飲みならでは。
実は、今回摘んで作ったお茶の葉は、長い歴史があるお茶の木のものでした。震災後、北限の茶を守る気仙茶の会で再生を手がけている、津波を受けて一度枯れたお茶の木から摘んだのでした。今年の気仙茶の会の茶摘みでは摘まないことになったので、こちらの講座で活用させてもらうことになりました。
津波を受けて枝がすっかり枯れたけれど、下の方から新芽が少し見えて、根が死んでいないとわかったこと。それを毎年、気仙茶の会と京都から来てくださる龍谷大学伊達ゼミの皆さんやボランティアの方々が代々手入れをして、茶摘みができるまで再生してきたこと、など、写真をお見せしてご紹介しました。ご紹介が終わると、誰からともなく、拍手が起こりました。
講座を通して、「家にずっと摘んでいないお茶が数本あるけど、これから手入れして、来年は摘もう!」とか、「藪になったお茶の木があるけど、りくカフェのみんなで来年摘んでいいよ!」という方が現れたりしています。地域のお茶の木は、どれも、先人の皆さんが、大切に作ってきたものなんだなと、改めて思いましたし、それを再び摘んでみようか、と思ってくださることに、とてもとても励まされる気持ちでした。
復活したお茶の木と、その木を大事にしていらした方々、更には復活に力を注いできたたくさんの方々の思いが、「また摘もう!」を後押ししてくださっているように思います。
(2012年秋、龍谷大学伊達ゼミの皆さん) (2013年秋、龍谷大学伊達ゼミの皆さん) (2014年秋、龍谷大学伊達ゼミの皆さん) (2015年秋、龍谷大学伊達ゼミの皆さん) (2016年秋、龍谷大学伊達ゼミの皆さん)
(茶摘みやスマートクラブの写真は、りくカフェさんから提供していただきました。ありがとうございました!)
1週目は、スタッフから熱望?されていた「紅茶づくり」。1時間の講座の中で、紅茶づくり、の、せめて片鱗でも楽しんでいただくには・・・と考えた結果、前日に有志の皆さんと茶摘みをして、一晩置いて、翌日11時からの講座で参加者の皆さんに揉み揉みしてもらい、後は私が持ち帰って仕上げてくる、という段取りで実現しました。
終わってみると、いや~本当にやってよかった!声掛けしてくださったりくカフェさんに感謝感謝です。
そして当日。皆さん心なしか集合が早い!お話もそこそこに、広げた茶葉を集めて、3グループぐらいにわけて、みんなで揉むことにしました。
すると、グループごとに揉み具合が違ってきて、茶葉の香りも違いが出てきました。「お、こっちの方が甘い!」「こっちはまだ青っぽいね」「こっちのグループはさすが力がありますね~」ワイワイガヤガヤ、笑い声が絶えません。
テーブルの上の茶葉に群がる!?女性陣の姿は、もはや、バーゲンのワゴンセールの様相・・・(笑)
「手がすべすべ~」「いい香りになってる~」と、どの方のお顔もはち切れるような笑顔です。
「皆さん、大丈夫ですか?力入り過ぎて、疲れて倒れないでくださいよ!」と私が言えば、りくカフェスタッフは「大丈夫。隣は病院(りくカフェの運営スタッフでもある、鵜浦医院さん♪)だから、倒れてもおぶっていくからね~」またみんなで爆笑。
進みの遅めのグループを集中的に揉んでから、全て合わせて仕上げの揉み揉み。
そんな風に楽しく、45分くらい揉んでもらい、終了。
その後、りくカフェのおいしいランチをいただき、ゆっくりと車で雫石まで戻り、夜に焙煎機を活用して乾燥させました。
2週目の講座は、出来上がった紅茶を飲みながら、気仙茶のお話をする、という内容です。今回も、皆さん、集合前に続々といらっしゃいました。「どんな味になったか、楽しみにしてきました!!」と口ぐちにおっしゃっています。
講座が始まり、すぐに、出来上がった紅茶を淹れて飲んでもらいました。
「ホントに紅茶ですね~」「甘みがあって、売ってるのより、美味しい!!」「紅茶が苦手だけど、このお茶は好き!!」と、皆さん、満面の笑みです。
じゃあ、作り方を、前回お休みの方に教えてあげてください、と言うと、
「こうやって揉んでね・・・」
「摘むときはこうやってね・・・」
と口々に教えてくださいました。
「揉んだ後はどうなったんですか?」とご質問を受けて、私から、その後の工程のお話を。今回は、八戸のてぃーらんぷさんから教えていただいた、発酵に洗いカゴを使うやり方を応用しました。乾燥は、フライパンで弱火、とか、フライパン+自然乾燥、とか、いろいろな方法を提案しました。
発酵、を、高田から雫石までの帰路を利用したので、結局7時間も発酵時間をとってしまい、渋みのない、ぺったりした甘みの紅茶になっちゃいましたが、それでも、身近なお茶の木から、こんな「紅茶」ができるんだ!それもとってもおいしいんだ!ということが、皆さんの嬉しい驚きになってくれて、とてもやってよかったなあと思いました。
お茶を飲みながら、「家でも昔、『ばばちゃん』がお茶を炉で揉んで作ってたっけなあ。私の小さい頃」「家でもやってたよ」というお話が次々出るのも、陸前高田のお茶っこ飲みならでは。
実は、今回摘んで作ったお茶の葉は、長い歴史があるお茶の木のものでした。震災後、北限の茶を守る気仙茶の会で再生を手がけている、津波を受けて一度枯れたお茶の木から摘んだのでした。今年の気仙茶の会の茶摘みでは摘まないことになったので、こちらの講座で活用させてもらうことになりました。
津波を受けて枝がすっかり枯れたけれど、下の方から新芽が少し見えて、根が死んでいないとわかったこと。それを毎年、気仙茶の会と京都から来てくださる龍谷大学伊達ゼミの皆さんやボランティアの方々が代々手入れをして、茶摘みができるまで再生してきたこと、など、写真をお見せしてご紹介しました。ご紹介が終わると、誰からともなく、拍手が起こりました。
講座を通して、「家にずっと摘んでいないお茶が数本あるけど、これから手入れして、来年は摘もう!」とか、「藪になったお茶の木があるけど、りくカフェのみんなで来年摘んでいいよ!」という方が現れたりしています。地域のお茶の木は、どれも、先人の皆さんが、大切に作ってきたものなんだなと、改めて思いましたし、それを再び摘んでみようか、と思ってくださることに、とてもとても励まされる気持ちでした。
復活したお茶の木と、その木を大事にしていらした方々、更には復活に力を注いできたたくさんの方々の思いが、「また摘もう!」を後押ししてくださっているように思います。
(茶摘みやスマートクラブの写真は、りくカフェさんから提供していただきました。ありがとうございました!)
by xiaoxiangtea
| 2017-06-17 19:22