2015年 05月 08日
しゃおしゃんは12周年を迎えることができました。 |
皆様お元気でお過ごしですか?
今日5月8日は、しゃおしゃんの開店記念の日。
12周年を迎えることができました。
お茶を作ったり、召し上がっていただいたり、お茶のお話をしながらのお茶会を開いたり・・・を、12年続けて、暮らしてきたんだなあと改めて振り返っています。
開店当時の小学一年生は、高校を卒業した年です。開店当時の高校生は、もう社会人としてバリバリと働いています。ずっと変わらないだろうと思っていたことが変わったり。いろいろなことが変化しました。
それでもなお、変わらずお茶を淹れて召し上がっていただけることは、ありがたいことだなあとつくづく思います。
そういう場をくださっている皆様に、心より感謝申し上げます。
この4年間は、「しゃおしゃん」をお休みしている時間も多く、お客様にはご不便やご心配をかけていることもあったと思い、申し訳なく思っています。
今日からの13年目は、しゃおしゃんの仕事とお客様を一層大事に、お茶の仕事を続けていきたいと思っています。
これからも、何卒よろしくお願いいたします。
先日の土澤アートクラフトフェアにいらしたお客様。
千年古茶をお淹れしたところ、にこやかに、でもとても感じ入ったように、「材木町のお店で、このお茶をいただいたことがあるんです」とおっしゃいました。
この香りと、味わいに、その時のことを思い出す、と。
その頃、お客様は、心の苦しい時期を過ごしていらしたのだそうです。
友人が、しゃおしゃんに行こう、と連れて来てくれて、そこで、この千年古茶を召し上がったのだそうです。
「あの時、このお茶を一口飲んで、ふわ、っと、楽になったんです。」
お客様にとってその時期は、とてもつらい時だったのだと思います。「思い出します」とおっしゃるお顔は、ただ明るいだけのお顔ではありませんが、それでも、過ぎたその時を懐かしむような、過ごしてきたご自分自身とその日々を愛おしむような、深い微笑みをたたえていました。
そして、
「今日来て、本当によかった!」
とおっしゃる時のお顔は、笑顔でした。
ありがたいことだなあ、と思います。
長い時間、街角で、道端で、お茶を淹れる仕事を続けられて、よかったなあと思いました。
おいしいお茶を淹れ続けること、には、これからもたくさんの精進が必要だなと思いますが、このような出会い、お言葉に支えられて、続けていくことができます。続けていきたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
by xiaoxiangtea
| 2015-05-08 12:29